2016年08月07日

小劇場、2日落ちの恐怖

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人の心をつかむことは難しい。
小劇場の舞台でも
初日からガンガン笑いを取っていったり
心をひきつけて泣かせたりするのは
むずかしくて、舞台慣れしていないと
「これで本当にお客さんの心動かせるのか」と
半分手探りでやることになる。

で、ウケるところが分かってきたり、
泣いてくれるところが分かってきたりして
公演をやってる間、どんどん変わっていく。

ただ、
初日というのは特別で、手探りだからこそ、
自分の役に忠実に一生懸命やるので
とても出来が良かったりもする。

小劇場には2日落ちという言葉があって、
初日が盛り上がると、
2日目はうまくいかなかったりする。
それは、初日がうまく行ったから
2日目もうまくいくだろうという油断により
いつもの自分が出てくることと、
初日でウケたところ、泣くところが分かった事で、
観客の反応を想定して動いたりすることによる。
初日は、「役に一生懸命」だったのに、
2日目は「お客さんの反応のために動く」から、
感動できなくなったりするのだ。

それにお昼のお客さんと夜のお客さんは感覚が違うので、
笑ったり泣いたりする場所が変わる。
だから役者は勝手に客席の反応を
決めつけないことが大切だ。

人間にもリズムがある。
だから公演期間中も出来、不出来に波がある。
それが「2日落ち」などに代表される、
多数が陥る心理的な傾向を知っているならば
そうならない努力が必要だ。
人間だから全部がうまくいくとは限らないけど
初日だろうが中日だろうが千穐楽だろうが
お客さんからは同じ金額を頂いているのだ。

posted by ちゃぼ at 10:23| 東京 ☀| Comment(2) | 稽古 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昼の客と夜の客は感覚が違う、というのは確かにあると思います。

これを最初に言ったのはなんとあのアドルフ・ヒトラーで、演説の心得、みたいな形で文章に残してます。

まあ、人物が人物ですけど、さすがに見てるんですねえ。
Posted by カラサワ at 2016年08月07日 23:05
ヒトラー!
そうなのですね!
やはり人心掌握には観察が欠かせないということですね。
さすが唐沢さん!

Posted by ちゃぼ at 2016年08月08日 22:05
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